
最近、作業してると頭がボーッとしてくるんですよね。集中してるときほど、なんだか頭も痛くなってきて……。
それ、私もまったく同じでした。原因、たぶん自分じゃなくて部屋の空気かもしれません。
しばらく前から、作業中に頭がボーッとする、そのうち痛くなってくる、ということが増えていました。
最初は疲れかと思っていました。寝不足かもしれない、年齢のせいかもしれない、と。でも妙なのは、集中して作業しているときほど症状が出るということでした。
調べていくうちに、思いもよらない容疑者にたどり着きます。部屋の二酸化炭素濃度です。
結論:30分の集中作業で、2000ppmを超えていた
先に結果を書きます。
CO2センサーを買って測ってみたところ、閉め切った部屋で30分ほど集中していただけで、2000ppmを超えていました。
これは「なんとなく空気が悪い」というレベルではありません。数値としてはっきり基準を超えています。
そもそも何ppmならいいのか
導入するまで、私はこの数字をまったく知りませんでした。目安はこうです。
| 濃度 | 状態 |
|---|---|
| 400ppm前後 | 屋外の空気。これが基準点 |
| 〜1000ppm | 良好。国の基準もここ |
| 1000〜2000ppm | 眠気や集中力の低下が出はじめる |
| 2000ppm〜 | 頭痛・吐き気・倦怠感を訴える人が増える |
厚生労働省の建築物衛生法では、室内の二酸化炭素濃度を1000ppm以下に保つよう定められています。これは1970年に制定されたもので、1000ppmを超えると倦怠感・頭痛・息苦しさといった症状が増えることが根拠になっています。
つまり「なんとなく決めた数字」ではなく、半世紀前から体調への影響が分かっていたということです。
自分が2000ppmの部屋で作業していたと知ったときは、正直ぞっとしました。頭が痛くなるのは当然だったわけです。
数値が見えると、行動が変わる
導入して一番大きかったのは、「換気しよう」と思えるようになったことでした。
これは意外に思われるかもしれません。換気が大事なんて、誰でも知っています。私も知っていました。でも、やっていなかったんです。
理由は単純で、空気が悪いことに気づけないからです。二酸化炭素は無色無臭で、じわじわ増えていきます。部屋にいる本人には変化が分かりません。
数値が目の前にあると、これが逆転します。
1400ppm……そろそろ窓を開けるか。
こうなるんですね。「体調が悪くなってから気づく」から「悪くなる前に動く」に変わった、というのが正直な実感です。
窓を開けると、数値がすーっと下がっていきます。これがちょっと気持ちいい。ゲームみたいなもので、続けやすさにつながっています。
予想外だった効果:休憩のきっかけになる
これは買う前には想像していなかった効果です。
私は集中すると止まらなくなるタイプで、気づいたら2時間座りっぱなし、ということがよくありました。CO2センサーが、その「止まらなさ」にブレーキをかけてくれるようになりました。
数値が上がる → 窓を開ける → ついでに立ち上がって伸びをする。
換気のために席を立つことが、そのまま一息つくタイミングになっているんです。ポモドーロタイマーのような時間区切りとは違って、「部屋の状態」という外の理由で動けるのが、自分には合っていました。
集中しすぎない仕組みとして重宝しています。
買ったもの:キングジムのCO2モニター
私が使っているのはこれです。
- 表示がシンプル:数値と色だけ。余計な情報がない
- 寝室に置いても邪魔にならない:光が主張しすぎない
- 見た目が主張しない:デスクに置いても浮かない
CO2センサーは製品によって表示が賑やかなものも多いのですが、私は「見たいときに数値が分かればいい」という使い方だったので、シンプルなものを選びました。結果的にこれは正解でした。
⚠️ 買うなら知っておきたいこと
電池駆動だとスリープしてしまいます。
これが唯一のつまずきポイントでした。電池で使うと省電力のために画面が消えてしまうので、ふと見たときに数値が分からないんです。
この機械の価値は「見たいときにすぐ数値が分かること」にあるので、これでは意味が半減します。
USB給電での常時表示がおすすめです。 私はデスクのUSBハブから常時給電しています。買う前にコンセントやUSBポートの位置を確認しておくといいと思います。
こんな人に向いていると思う
正直に書きます。全員に必要なものではありません。
- 在宅ワークで、同じ部屋に長時間こもる人
- 原因不明の頭痛や眠気に心当たりがある人
- 集中しすぎて休憩を取り忘れるタイプの人
- 冬場など、窓を開けたくない季節に作業する人
逆に、こまめに部屋を移動する人や、換気がしっかりした環境にいる人には不要かもしれません。数値を見ても「いつも600ppm」なら、買った意味がないですから。
ただ、一つだけ言えるのは——測ってみるまで、自分の部屋の空気がどうなっているかは分からないということです。私は「たぶん大丈夫だろう」と思っていて、実際は2000ppmでした。
よくある質問
残念ながら別物です。空気清浄機はホコリや花粉を取り除くもので、二酸化炭素は除去できません。CO2を下げる方法は基本的に「換気」だけです。
一概には言えません。部屋の広さ、人数、気密性で変わります。だからこそ「測る」ことに意味があります。私の場合は30分〜1時間に一度、数分開ければ十分下がります。
一般的なエアコンは室内の空気を循環させているだけで、外気を取り込んでいません。換気機能付きの機種を除いて、CO2濃度は下がらないと考えたほうがいいです。
24時間換気があっても、人が長時間いる部屋では上がることがあります。私の実感としては「あるから安心」とは言い切れません。むしろ測ってみて問題なければ、それはそれで安心材料になります。
まとめ
- 集中作業中の頭痛・眠気は、部屋の二酸化炭素濃度が原因のことがある
- 室内の基準は1000ppm以下(厚生労働省・建築物衛生法)
- 閉め切った部屋では、30分の作業で2000ppmを超えることがある
- 数値が見えると「体調を崩す前に換気する」に行動が変わる
- 換気が休憩のきっかけになるという予想外の効果もあった
- 買うならUSB給電での常時表示がおすすめ
部屋の空気は、目に見えないぶん後回しにされがちです。でも一日で一番長くいる場所の環境なので、ここを整える効果は思っていたより大きいものでした。
デスク周りの環境に投資している方は多いと思います。椅子、モニター、キーボード。そこに「空気」という項目を足してみるのは、悪くない選択だと思います。
生産性、上がりますよ。
本記事は筆者の実体験にもとづく個人の感想です。体調に関する判断は医療従事者にご相談ください。
