
新しいMacにTouch IDが付いているんですけど、最初のセットアップで何となく1本だけ登録して、それっきりなんです。ほかの指も登録したほうがいいんでしょうか?
いいところに気づきましたね!Touch IDは複数の指を登録できるので、右手と左手の両方から登録しておくのがおすすめです。登録のしかたとあわせて、理由もお話ししますね。
Touch ID(タッチアイディー)は、Macのキーボード右上にあるセンサーに指を乗せるだけで本人確認ができる「指紋認証」の機能です。ロック解除やアプリの購入、パスワードの自動入力など、本来ならパスワードを打ち込む場面を指1本で済ませられます。
相談現場でよくあるのは、利き手の親指か人差し指を1本だけ登録して終わりにしているケースです。それでも使えはするのですが、利き手がふさがっているときに「あれ、認証できない」となりがちです。
Windowsのノートパソコンにも指紋認証付きの機種はありますが、Macでは電源ボタンとセンサーが一体になっているのが特徴です。この記事では、登録の手順と、おすすめの指の選び方をまとめます。
結論:「指紋を追加」で、逆の手の指も登録しておく
先に結論です。
- Touch IDの登録は システム設定 →「Touch IDとパスワード」→「指紋を追加」 から
- 1つのユーザーで登録できる指紋は 最大3つ
- 利き手だけでなく、逆の手の指も1本以上登録しておくと、片手がふさがっていても解除できる
- 何に使うか(ロック解除・購入・パスワード入力など)は同じ画面でオン/オフできる
- プラットフォーム:Mac(Touch ID搭載のMacBook Pro/MacBook Air、またはMagic Keyboard with Touch ID を使うMac)
- OS要件:macOS 全般(設定画面の名称はバージョンにより異なる)
- チップ:Intel / Apple Silicon
なぜ「両手で登録」がおすすめなのか
Touch IDに登録できる指紋は最大3つです。ところが多くの方は、最初のセットアップで利き手の指を1本登録しただけで止まっています。
すると困るのが、利き手がふさがっているときです。
- 片手で荷物やカバンを持っている
- コーヒーなどの飲み物を持ったままMacを開いた
- 利き手でマウスを握ったまま作業している
こんなとき、逆の手の指が登録されていれば、そのまま反対の手でロック解除できます。特にノートのMacを外出先でよく開け閉めする方には効果が大きいポイントです。
地味な話ですが、「逆の手も登録しておくと便利ですよ」とお伝えすると、意外なほど喜ばれる盲点です。
手順1:Touch IDに指紋を登録する
- 画面左上の アップルメニュー(りんごマーク)→「システム設定」 を開く
- 左側の一覧から 「Touch IDとパスワード」 を選ぶ
- 「指紋を追加」 をクリックする(ログインパスワードを聞かれたら入力)
- 画面の指示に従って、Touch IDセンサー(電源ボタンと兼用)に指を乗せたり離したり をくり返す
- 読み取りが終わると「完了」と表示される
センサーは「押し込む」のではなく、軽く触れて離すのがコツです。強く押すと電源ボタンとして反応してしまうことがあるので気をつけましょう。
macOS Ventura より前のバージョンでは「システム設定」ではなく 「システム環境設定」→「Touch ID」 という名前になっています。機種やバージョンによっては、表示される項目名が少し異なる場合があります。
手順2:2本目・3本目は「逆の手」を登録する
1本目が終わったら、続けて もう一度「指紋を追加」 をクリックし、別の指を登録します。ここで逆の手の指を選ぶのがポイントです。
| 登録する本数 | おすすめの組み合わせ |
|---|---|
| 2本 | 利き手の人差し指 + 逆の手の人差し指 |
| 3本 | 利き手の親指・人差し指 + 逆の手の人差し指 |
どの指を選ぶかに正解はありませんが、「ふだんセンサーに自然に触れる指」を選ぶと迷いません。両手から最低1本ずつ、を目安にしてください。
手順3:Touch IDを何に使うか確認する
同じ「Touch IDとパスワード」の画面で、Touch IDを使う場面をオン/オフできます。
- Macのロックを解除
- Apple Payでの購入
- App StoreやiTunes Storeでの購入
- 自動入力とパスワード(Webサイトのパスワード入力や、1Passwordなどのパスワード管理アプリの認証にも使える)
「購入のときは毎回パスワードを打ちたい」といった好みがあれば、ここで個別にオフにしておけます。
手順4:指紋を削除・登録し直す
認識しにくくなった指がある場合は、いったん削除して登録し直すと改善することがあります。
- 「Touch IDとパスワード」の画面で、登録済みの指紋にマウスポインタを合わせる
- 表示される削除ボタンをクリックする(または指紋を選んで削除)
- もう一度「指紋を追加」から登録し直す
つまずきやすいポイント
手の状態で認識しにくくなる
手が濡れている・乾燥している・指に絆創膏を貼っている、といった状態だと、認識しにくくなることがあります。そんなときのためにも、ログインパスワードは必ず覚えておきましょう。Touch IDはあくまで「パスワード入力を省略する便利機能」で、パスワードそのものがいらなくなるわけではありません。
登録は3本まで
「家族の指も登録したい」という相談もありますが、1つのユーザーで登録できるのは最大3つです。家族で共用するMacでなければ、自分の指を複数登録しておくのが基本です。
指紋の情報が外に送られるのが心配
Touch IDの指紋データは、Mac本体のチップ内にある「Secure Enclave(セキュア・エンクレーブ)」という保護された領域に暗号化して保存され、Appleのサーバーには送られません。プライバシー面でも安心して使える仕組みになっています。
よくある質問
Touch IDは、対応するMacBook Pro/MacBook Airのキーボード右上や、Magic Keyboard with Touch IDに付いています。お使いのMacやキーボードが非対応の場合、設定画面に「Touch IDとパスワード」の項目自体が表示されないことがあります。
1つのユーザーにつき最大3つです。それ以上登録したい場合は、使っていない指紋を削除してから追加します。
Macを再起動した直後などは、セキュリティのためにパスワードの入力が求められることがあります。故障ではないので、パスワードを入力すれば大丈夫です。
手の状態(濡れ・乾燥など)を整えてから試し、それでも認識しにくい場合は、その指紋を削除して登録し直してみてください。
まとめ
- Touch IDは システム設定 →「Touch IDとパスワード」→「指紋を追加」 で登録できる
- 登録できる指紋は 1ユーザーにつき最大3つ
- 利き手だけでなく逆の手の指も登録しておくと、片手がふさがっていても解除できる
- ロック解除・購入・パスワード入力など、使う場面は個別にオン/オフできる
- 認識しにくくなった指は 削除して登録し直す
- Touch IDがあっても、ログインパスワードは必ず覚えておく
一度登録しておけば、毎日のロック解除がぐっとラクになります。まだ1本しか登録していない方は、ぜひ逆の手の指も追加してみてください。
あわせて、Macのセキュリティ機能に関連して「開発元が未確認」のアプリが開けないときの対処法もまとめています。
対応環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プラットフォーム | Mac(Touch ID搭載モデル/Magic Keyboard with Touch ID) |
| OS要件 | macOS 全般 |
| チップ | Intel / Apple Silicon |
macOSのアップデートで設定画面の名称や配置が変わることがあります。実際の画面と異なる場合は、記事の更新が追いついていない可能性がありますのでご了承ください。気づいた点があればお知らせいただけると助かります。
本記事は、実際のMac相談事例(300件超の相談実績)をもとに執筆しています。

