
ウィンドウを画面いっぱいに広げたくて緑のボタンを押したら、画面がガラッと切り替わって他のウィンドウが見えなくなっちゃいました。あと、黄色のボタンで小さくしたウィンドウがどこに行ったのか分からなくて……。
それ、Windowsから乗り換えた方がほぼ必ず通る道なんです。Macの緑ボタンは「最大化」じゃなくて「フルスクリーン」なんですよ。普通の最大化のやり方と、しまったウィンドウの探し方を順番に見ていきましょう。
ウィンドウの左上にある赤・黄・緑の3つのボタン。見た目はシンプルですが、Windowsの「最小化・最大化・閉じる」とは動きが少しずつ違います。
相談現場でも「緑ボタンを押したら画面が切り替わって戻れなくなった」「最小化したウィンドウが消えた」という声はとても多いです。どちらも故障ではなく、Mac流の動きを知れば落ち着いて使えるようになります。
結論:普通の最大化は「Option+緑ボタン」
先に結論です。
- 緑ボタンをそのままクリックすると「フルスクリーン」(別の画面に切り替わる)
- Windowsのような普通の最大化は、
Optionキーを押しながら緑ボタンをクリック - 最小化は黄色ボタンか
Command + M。ウィンドウは Dockの右側 にしまわれる
- プラットフォーム:Mac
- OS要件:macOS 全般
- チップ:Intel / Apple Silicon 両対応
なぜ戸惑うのか:信号機ボタンの役割がWindowsと違う
ウィンドウ左上の3つのボタンは、その色から「信号機ボタン」と呼ばれることがあります。それぞれの役割はこうです。
| 色 | 役割 |
|---|---|
| 🔴 赤 | ウィンドウを閉じる(アプリ自体は終了しないことが多い) |
| 🟡 黄 | 最小化(Dockにしまわれる) |
| 🟢 緑 | クリックでフルスクリーン。Optionを押しながらだと最大化 |
Windowsの最大化ボタンに慣れていると、「画面いっぱいに広げる」つもりで緑ボタンを押してしまいます。ところがMacの緑ボタンは、そのウィンドウ専用の新しい画面(デスクトップスペース)に切り替えて全画面表示する動きをします。他のウィンドウが見えなくなるのはこのためです。
「ウィンドウの大きさだけ画面いっぱいにしたい」という、Windowsでいう最大化をしたいときは、別の操作が必要になります。
手順1:Windowsのような「最大化」をする
方法A:Optionキーを押しながら緑ボタンをクリック
- キーボードの
Optionキーを押したままにする - ウィンドウ左上の緑ボタンをクリックする
- フルスクリーンにはならず、ウィンドウの大きさだけが画面いっぱいに広がる(Dockやメニューバーはそのまま表示)
一番おすすめの方法です。他のウィンドウやDockもそのまま使えるので、Windowsの最大化とほぼ同じ感覚で使えます。
方法B:緑ボタンにカーソルを乗せてメニューから選ぶ
- 緑ボタンにマウスカーソルを乗せて少し待つ
- メニューが表示され、「フルスクリーン」や「画面の左側/右側に配置」などを選べる
方法C:タイトルバーをダブルクリック
- ウィンドウ上部のタイトルバー(何もない部分)をダブルクリックすると、ウィンドウが画面いっぱいに広がる場合があります
- アプリによって動きが異なるので、うまくいかないときは方法Aを使ってください
手順2:最小化する・元に戻す
- 黄色ボタンをクリック、または
Command + M - ウィンドウがアニメーションしながら Dockの右側(アプリアイコンの並びの隣あたり)にしまわれる
- 元に戻すときは、Dockにしまわれたサムネイルをクリックする
手順3:最小化したウィンドウが見つからないとき
「最小化したら消えた」という相談の多くは、次のどちらかです。
- Dockを自動的に隠す設定にしている
最小化したウィンドウのサムネイルもDockと一緒に隠れてしまいます。画面の下端(Dockを置いている端)にマウスを持っていくと、Dockごと出てきます - Dockの左側を探している
最小化したウィンドウは、Dockの右側(アプリと区切られた領域)に入ります。左側の常駐アプリと見間違えないように注意してください
手順4:画面を左右に分割する(Split View)
2つのウィンドウを左右に並べて作業したいときは、画面分割が便利です。
- 緑ボタンにカーソルを乗せる(または長押しする)
- 「画面左側にウィンドウを分割」または「画面右側」を選ぶ
- 残り半分に置きたい別のウィンドウを選ぶ
- 2つのウィンドウが左右に並び、同時に作業できる状態になる
緑ボタンのメニューに表示される項目名は、macOSのバージョンによって少し異なります。表記が違う場合は、近い名前の項目を選んでください。
つまずきやすいポイント
相談現場でよく出てくるポイントをまとめます。
フルスクリーンから戻れない
フルスクリーンにすると、そのウィンドウ専用のデスクトップスペースが自動で作られます。「元の画面が消えた」と焦る方が多いのですが、トラックパッドの3本指で左右にスワイプすれば元の画面に戻れます。
デスクトップスペースそのものについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ショートカットで操作したい
Command + M:最小化Command + Control + F:フルスクリーンの切り替え(多くのアプリで有効)
ウィンドウが散らかりがちなら「ステージマネージャ」
macOS Ventura以降にはステージマネージャという機能もあります。オンにすると、開いているウィンドウを自動で整理して、画面の左側に縮小表示してくれます。
システム設定 → デスクトップとDock → ステージマネージャ から切り替えられます。ウィンドウ管理の別の選択肢として、存在だけでも知っておくと便利です。
覚え方は「単押しはフルスクリーン、Optionで最大化」
使い方を説明するときは、「緑ボタンは単押しだとフルスクリーン、Optionを押しながらだと普通の最大化」という違いを最初にはっきり伝えると、混乱がぐっと減ります。
よくある質問
Option キーを押しながら緑ボタンをクリックすると、フルスクリーンにならずにウィンドウが画面いっぱいに広がります。
フルスクリーン表示になっています。もう一度緑ボタンを押すか、Command + Control + F、またはトラックパッドの3本指スワイプで元の画面に戻れます。
Dockの右側にサムネイルとしてしまわれます。Dockを自動的に隠す設定にしている場合は、画面の端にマウスを持っていくとDockごと表示されます。
緑ボタンにカーソルを乗せて(または長押しして)表示されるメニューから、画面の左側・右側に配置する項目を選ぶと並べられます。
まとめ
- 緑ボタンの単押しは フルスクリーン(専用の画面に切り替わる)
- Windowsのような最大化は
Option+ 緑ボタン - 最小化は 黄色ボタン か
Command + M。ウィンドウは Dockの右側 へ - 最小化したウィンドウが見つからないときは、Dockの自動非表示 と Dockの右側 を確認
- 2つ並べたいときは、緑ボタンのメニューから 画面分割(Split View)
- ウィンドウ整理には ステージマネージャ という選択肢もある
まずは「Optionを押しながら緑ボタン」を一度試してみてください。Windowsの頃と同じ感覚で画面を広げられるはずです。
対応環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プラットフォーム | Mac |
| OS要件 | macOS 全般 |
| チップ | Intel / Apple Silicon |
macOSのアップデートで設定画面の名称や配置が変わることがあります。実際の画面と異なる場合は、記事の更新が追いついていない可能性がありますのでご了承ください。気づいた点があればお知らせいただけると助かります。
本記事は、実際のMac相談事例(300件超の相談実績)をもとに執筆しています。


